#810-01
ハリガネ芯ちゃん
思い思いの姿が
かんたんに表現できます
図工・美術の教材!




アルミ線の太さは3mmでビニール被膜で覆われ。
柔らかく加工のしやすさが特徴です。

アルミ針金、(白)60cm 2本 80cm 1本、木片A、木片B、教師用ガイドブック
※(写真のビニールテープと観賞用穴あき板はご注文数によって付属します。)
ご注文数によりビニールテープ・固定用穴あき板をサービスいたします。
数量 | ビニールテープ | 固定用穴あき板 |
---|---|---|
5~15セット | 1個 | 2枚 |
16セット~30セット | 2個 | 4枚 |
31セット~40セット | 3個 | 6枚 |
40~ | 4個以上 | 8枚以上 |



授業のポイントや制作方法がわかるガイド付き
(クラスに1冊付いています。)


教材の特徴
ハリガネしんちゃんはコーティングされたアルミ線を使用しているので何度もの曲げ延ばしに耐えられます。本教材のよさを最大限に生かす学習は、ハリガネ芯ちゃんを使って短時間に作りたいイメージをクロッキーしたり、またはアニメーションのように形が変化していく制作に向いています。作りながら考え、発想構想の能力を伸ばしたり、お互いの出来上がった形を鑑賞しあうことで、形の持つおもしろさや、空間の魅力などに気がついていけます。
彫塑の芯として粘土をつけることもできますが、常に手元に置いて気軽に形を変化させたり、置き場を変えたりしながら、見え方の変化を楽しむ「つくることとみること」「制作と鑑賞」を関連させた活動が、本教材の特長を最大限に生かさるでしょう。また、白のアルミ線コーティングやビニールテープの色彩もまわりの風景に美しく映えるでしょう。
付属のガイドブックではハリガネ芯ちゃんの特長を生かした学びができる題材を紹介するとともに、学習内容及び評価の仕方について解説しています。
作例展示

「ポーズをとる」小学校4年生
どこで写真を撮影するか考えました。そして影が映るように工夫しました。

「たすけて~」中学校2年生
空から落下してきた人をイメージしました。草にうもれた感じが、助けてーと叫んでいるようで気に入っています。
見て作る
(観察から立体造形の面白さに気づく活動)
立体クロッキー(小学校高学年・中学校)
ハリガネ芯ちゃんでは、この活動が基準となります。人体を様々な角度から観察することで、人の形が作り出す造形のおもしろさを感じ、表現することで空間概念が発達します。ハリガネ芯ちゃんを使って人体の形態をクロッキーのように素早く把握しましょう。グループで取り組むとよいでしょう。授業開始の毎時間、数分間のクロッキーを続けていくと効果的です。
<活動方法>
1.班で1名、モデルを決める。
2.モデルが任意のポーズを取る(3分間)
3.班員はモデルを取り囲み、様々な角度から観察しモデルのポーズをハリガネ芯ちゃんで写し取る。
4.完成した作品を次の時間までに展示する。毎週班員全員がモデルを経験できるまで数週間に渡りおこなう。休み時間を使って鑑賞する。
<指導のポイント>
体のねじれや重なりを表現するには様々な角度からの観察が必要です。観察しやすいように机やイスを片づけて広い空間で行うとよいでしょう。
<評価のポイント>
1.観察を意識して制作ができているかどうか。
2.体のねじれは表現できているか。
3.様々な角度からとらえてクロッキーしているか。
1.2.は授業の始めに指導して意識させる方法もありますが、お互いの作品を鑑賞しあう中で気づかせると、子供たちに気づいた喜びを味あわせることができます(学びの楽しさ)。そのためには鑑賞活動の重視と教師の気づきを促す発問が大切です。例えば「◯◯さんの作品と◯◯さんの作品はどこが違うだろう」など、作品同士を比較して感じ取らせる事が効果的です。
1)重なり
ポーズによっては胴体と腕、腕と脚が重なって見えます。しかし角度を変えると、重なりが解消されます。この重なりを意識させることで、空間の把握(3次元の把握)ができるようになります。
<観察から表現へ>
小学校高学年から中学生になれば、意図的に関節を無視した造形(デフォルメ)もうまれます。たとえば、弓なりに曲げた腕で速い腕の動きを表すなどです。そのような鑑賞の場合は意図をもって表していることを認め、発想構想と創造的な技能を評価していきましょう。作者からデフォルメした意図を話してもらうとよいでしょう。

「バレリーナ」小学校4年生
足を上げた瞬間を作りたかった
<鑑賞活動にも>
身体彫刻の鑑賞などには、彫刻をハリガネ芯ちゃんを使ってまねしてみると、体のひねりなどの細部に気づくことができます。
発展的学習(指導のバリエーション)
「その瞬間!」(小学校高学年・中学校)
体育館などで、スポーツの瞬間をクロッキーする。1ポーズごとに鑑賞会を開き、その瞬間が現れている作品の造形的特徴を話し合ってみる。
「気持ちのポーズ」(中学校2・3年)
モデルはあらかじめどのようなポーズ(感情を身体で表す)をとるか考えておき、そのポーズを身体で表現してみる。モデルが表している気持ちがよく表現できている作品を選んで、なぜそう感じるのか、ハリガネ芯ちゃんのどの部分からそれを感じることができるか話し合ってみる。
イメージで作る
(形とイメージを結びつける活動)
「輝いた一瞬」
立体クロッキーの応用編。作りたいイメージを思いえがきハリガネ芯ちゃんで表します。
上半身のうごきや腰のひねり、首の角度などの工夫で印象がだいぶ異なってきます。様々な角度からよく見て制作させましょう。
「立体◯コママンガ」共同制作
コマ数はグループの人数で決めます。ストーリーを考え、それぞれの場面に合わせたポーズを作成、並べて展示します。せりふも立体的につけ加えます。
作例展示

「うわ~っ!つまずいた!」中学2年生

「おしゃべり」中学校2年生
日常生活を表してみた。
「群像」
あるテーマを与えて、そのテーマに沿って制作します。持ち寄って並べ方を工夫し、全体でテーマが感じ取れるような作品の配置を考えます。
カメラを使って表す
(主題を考え情景と合わせイメージを伝える活動)
「私を撮って!」
作ったポーズが一番引き立つ風景を探しカメラで撮影します。ハリガネ芯ちゃんをどこに配置し、どのように撮影するか考え、「発想構想の能力」「創造的な技能」「鑑賞の能力」を総合的に伸ばす学習にしましょう。常につくりかえ変化させられる教材なので、その時々の学習成果を写真で記録していくと学びが深まります。
ハリガネしんちゃんはコーティングされたアルミ線を使用しているので何度もの曲げ延ばしに耐えられます。本教材のよさを最大限に生かす学習は、ハリガネ芯ちゃんを使って短時間に作りたいイメージをクロッキーしたり、またはアニメーションのように形が変化していく制作に向いています。作りながら考え、発想構想の能力を伸ばしたり、お互いの出来上がった形を鑑賞しあうことで、形の持つおもしろさや、空間の魅力などに気がついていけます。
写真撮影は立体を平面に表現し直す学びです。指導では以下のようなポイントを押さえましょう。
・アングルを考える。(写す角度)
・構図を考える。(画面への入れ方)
・背景の色彩を考える。(色の組み合わせ)
・光の効果を考える。
・複数撮影した中からベストショットを選ぶ。
「 芯 ちゃん劇場」
ハリガネ 芯 ちゃんをコマ撮りしてアニメーションを作成します。

「kataomoi」中学校3年生 物語の一コマ
ハリガネ芯ちゃんの作り方

1.ハリガネ(長)の曲部を持ち3回ひねる(縒る)。(この部分が首になる)
2.ひねったハリガネの端をそろえて、木片(大)穴に差し込む(胸骨になる)。ひねり2個程度を木片出しておく。(首と頭になる)

3.ハリガネ(短)を木片の溝に沿わせて、足の長さをハリガネ(長)とそろえる。
4.ビニールテープで木片に巻き付け固定する。(首の長さの微調整はここでする)
5.ハリガネ(長)とハリガネ(短)を組み合わせ、縒り合わせ2本の足を作る。


6.より合わせた2本のハリガネを、木片(長)の下で合わせ2回ほど縒り、ウエストを作る。
7.縒りの下に木片(小)を挟みテープで止める。(骨盤になる)
8.手の長さを確認し、余分なハリガネを切る。
教材解説:武蔵野美術大学教授 三澤一実 先生